
通販サイトで買い物をすると、そのお店から後日メルマガが届くことって多いですよね。楽天なんかで買い物すると、どしどしそのお店からメールが来たりします。
読まないで削除してしまうものも多いのですが、毎回必ず中身をチェックしているのが、ココマイスターのメルマガ。
特に、メールの冒頭部分に書かれている言葉が面白くて、毎回時間がなくてもそれだけはチェックしてしまいます。例えば、今日届いたメルマガなら
一週間前の運動の筋肉痛がようやく来ました。
って…。(笑)
商品とまったく関係ナシ!でもそこが面白いんですよ。だからこそメールを開いてしまうし、結果としてココマイスターの再販アイテムとか、新商品とかをチェックするようになる…。
そして今日もココマイスターから数量限定・今回限り!で水染めコードバン財布が販売されることを知るに至ったのです。
ココマイスターの水染めコードバン財布
画像を見て、思わず、おお~っ…と唸りました。
今回、限定で作られるコードバンは、いろいろある加工方法の中でも時間と手間がかかる水染めという技法採用しています。
水染めは何十にも色を重ねて染めていくため、透明感と奥行きを感じさせる繊細な色合いを実現することができるのが特徴。
ただし、染めるときにムラが出やすいため、高い技術が要求される加工方法なんです。褪色しづらいのもメリットで画像を見ても分かるように、とても上品なツヤもあります。
内装には同色に染められたイタリア製のエレガントカーフを使用。
傷が目立たないカラーで汚れもつきにくく加工してあるので、カードや小銭の出し入れを繰り返しても摩耗が最低限で済むようになっています。
どうして「水染め」コードバンなのか?
では、どうしてあえて、『水染めコードバン』と銘打っているのはなぜでしょうか。
コードバンというと、どれも同じようなものと考えがちですが、加工方法には主に3つのスタイルがあります。
- 水染めコードバン
- オイルを染み込ませて革の中まで染料を浸透させたもの
- 顔料で染めたコードバン
水染めの特徴はすでにお話したので、他の2つについて考えてみましょう。
オイルを染み込ませて革の中まで染料を浸透させたもの
このコラムでも何度かお話した、ホーウィン社のコードバン。紳士靴として有名なオールデン社のサプライヤーであることでも知られていますが、ホーウィン社のコードバンはオイルを染み込ませているタイプが多いようです。
オイルを染み込ませることで、柔軟性がアップ。さらに革の表情が残っていて、男らしい、ナチュラルな仕上がりになります。
アンティークっぽい雰囲気も大きな特徴だと思います。
ビジネス使いにはちょっと向いていないかもしれませんが、ワンウォッシュのデニムと相性がよさそうですね。
顔料で染めたコードバン
顔料で染めると、全体的に均一な印象になります。顔料でベタッと塗って、シミやキズを目立たなくしてしまう…というネガティブな印象もありますが、もともとコードバンは表皮ではないため、本来それほど傷はないはず。
顔料で染めたコードバンはとマットな印象でありながら、独特のツヤがあります。
ランドセルや靴などに使用されることも多く、以前紹介した姫路のタンナー、新喜皮革さんでも顔料染めしたコードバンを扱っているようです。
個人的にはうーん…。マットな感じがするので、財布になったらなんとなく子供っぽい印象になるかなぁ…と思いますね。
靴やブーツならオイル仕上げのものが好みですが、上品さを追求するなら水染めはイチオシ。女性の方には好まれるという印象です。