イタリアの革だけが持つ魅力とは

トスカーナ州の街に出かけると、どこの街でもひとつやふたつ見かけるのが、革製品を扱うショップ。

そのほとんどがイタリアらしい表情を持つ、ベジタブルタンニンでなめした素材を扱っています。

ココマイスターが取り扱う、マルティーニやマットーネなどはその代表格。

オイルをたっぷり含んだ滑らかな手触りと、柔らかな質感、使い込むうちにツヤが増して愛着がわいてくるのが特徴です。

今日は改めてイタリアが誇るベジタブルタンニンなめしの皮革についてお話したいと思います。

イタリアが誇るベジタブルタンニンなめし加工

画像引用元:Pelle Al Vegetale | Consorzio Vera Pelle

このコラムでも何度かお話しましたが、イタリアのトスカーナ州にはConceria(コンチェリーア・製革所)がいくつもあります。

イタリアには古くから革をなめす技術が伝わっていて、彼らはそれを誇りに想いつつ、代々受け継いでいくのです。

上の画像を見ていただいても分かるように、彼らにとって伝統的な技術を受け継いでいくことイコール芸術、なんですね。

イタリアベジタブルタンニンなめし協会・カンパニープロフィールから

だからこそ、こんな些細な作業を芸術作品のように写真に収められるのでしょう。これも私たちがなかなか真似できない、イタリア人の才能のひとつです。

これは革の加工だけではなく、ワインや野菜、果物などを栽培する技術にも共通しています。モノを作るということ自体が芸術である。

イタリア人は本当にモノづくりをするのが好きな人達なんだな、と感心させられることが多いです。

ベジタブルなめしの革は私たちが歩んできた足跡、重ねてきた年月、太陽によって染められた色を吸収していく。

そして、繰り返される使用と経年による変化によって生まれる個性を表現していく。それこそがベジタブルタンニンなめしの革が持つナチュラルさ、ホンモノであることのの最大の証なのだ。

(CONSORZIO VERA PELLE ITALIANA CONCIATA AL VEGETALEのサイトより)

追求するのは、品質・商品価値だけじゃない

職人の手技が光る・イタリアの皮革素材たち

トスカーナでベジタブルタンニンなめしを選択する作り手は
革の質と製品としての価値だけではなく、日々使い続けることによって生まれる感動も追求しつづけている。(同サイトより)

そうなんです。イタリア人は『新しい』『効率的』なだけのモノにあまり魅力を見出さない人たち。インスタントコーヒーは絶対に飲みません(笑)。

日々、効率だけを考えてマルチタスクに生きて(結局、失敗している)いるマローネ、日本人としてちょっと耳が痛いです。

イタリアが追求する経年使用による変化が楽しめる・マルティーニ

例えば、ココマイスターのマルティーニ。使い続けることで、こんな風にくたっとした質感に変化して、ツヤが出てきます。

ちょっとしたシミや汚れも個性になっていく。まさに植物タンニンだけがなせるワザ。

日常のシーンに寄り添う、ココマイスター・マットーネの長財布

こちらは、私が愛用しているマットーネのオーバー・ザ・ウォレット。ツヤ感が増し、中身の形がうっすらと浮き出て、質感が変化しているのがお分かりいただけるでしょうか…。

ブライドルレザーやコードヴァンはあまり質感が変わらないのがメリットなのですが、イタリア製の皮革は質感の変化をも楽しむことができる。目の付けどころが別なんですね。

革としての美しさや、製品としての性能、出来上がり度だけではなく、こんな経年による変化まで計算して皮をなめしている…。まさに一朝一夕では得られない技術と言えるでしょう。

新品のときだけじゃない、数年後が楽しみなココマイスターの素材・マルティーニ

私はまだ持っていないのですが、こちらのマルティーニもイタリアらしい素材として注目しています。

革を育てるようにして使いたい、そんな方は是非、イタリア製の皮革素材をチェックしてみてくださいね。

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