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ヨーロッパ製の素材を日本の技術で…。最近、よくこんな表現を目にすると思いませんか?

これはモノづくりをする上で、とても合理的な考え方であると言えます。例えば革製品。なめし技術の歴史はヨーロッパに一日の長があり、緻密で繊細な縫製や日本人が好むユーザービリティに合ったものを作る技術は、やはり日本のメーカーの方が長けていると言えるからです。

では、タンナーに関してはどうでしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、実は日本にも優れたタンナーさんはたくさんあります。

 ラウンドジップ財布

今回は世界に誇る日本のタンナー(皮革素材製造業者)についてお話したいと思います。

Made in Japanのブランド・栃木レザー

国内で一番有名で歴史のあるタンナーといえば、栃木レザー(旧・栃木皮革株式会社)でしょう。

昭和12年創業の老舗で植物タンニンを使ってじっくりとなめされたヌメ革や植物タンニンキップ(仔牛)、ヌメ革をガラスで磨いたワイルドレザーなどの供給に定評のあるメーカーです。

サドル財布つややかな表面と見るからに堅牢そうなレザーは財布はもちろんのこと、バッグや靴などに加工されています。

革マニアの方ならご存知かと思いますが、北海道のメーカー『いたがき』さんのものは特に有名です。(右の画像)

馬の鞍をモチーフにした上品なデザインと栃木レザーのクオリティのコラボレーションはヨーロッパのブランドものにもひけをとらない美しさと言っていいでしょう。

栃木レザーの厳しい品質管理

栃木レザーさんのサイト内の『匠の仕事』というページに、こんな一節があります。

当社の工程には、今どきこんな方法で、こんな手間暇をかけてとか、またそんなシンドイことまでしなくても、と思われる様な作業 工程がいくつかあります。

当社の工程は、それぞれの流れの中で、作業しながらの目と手触りの感覚で即時に判断し、次の工程への指示事項として申し送りします。

こうした積み重ねが、伝統の技であり、プロフェッショナルとしての技であります。

イタリアのタンナーと同じように、昔ながらの手間と時間がかかる方法を継承しているタンナー、それが栃木レザーなのです。

いたがき長財布栃木レザーが手掛ける素材の中でも人気があるサドルレザーは1か月半もの時間をかけてなめされるのだとか。

そしてヨーロッパと違うのではないか?と思うのが検品の厳しさです。

栃木レザーでは、輸入された素材の検品、皮が漉かれたあとの検品、染色した後の検品、出荷前の検品と工程ごとに、都度、厳しいチェックの目が入ります。

バッグや服をイタリアから輸入しているメーカーに勤めている友人があるときこう言っていました。『イタリアの場合、絶対に現地に検品をする人間をおかないといけない。そうでないと品質にばらつきがあるものを送ってくるから』。

言葉の問題などもあって、100%正確にお互いの意図が伝わらないこともあるので、どちらの責任とは言い切れませんが、国内のタンナーならこういった心配もありませんよね。

栃木レザータグ栃木レザーが手掛ける素材には品質とデメリットを表示した画像のようなタグがついています。

これはひとつひとつの工程を職人さんが確実にやり遂げたという証でもあるのです。

使うほど、優しく味わい深い色に変化していく、フルベジタブルタンニングレザー。日本のタンナーのものを使ってみたい!という方には是非、一度チェックしていただきたいと思います。

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