日本製の革財布にこだわり続ける理由とは

国内にも素晴らしいタンナーがいくつもあるとは言え、やはりヨーロッパ製の素材に憧れるてしまうことってありますよね。

確かにブライドルレザーやコードバンなど、ヨーロッパの歴史あるタンナーの革は重厚感があって持っているだけで気分が高揚するようなものもあります。

しかし、いくつもの革財布を吟味してみて、改めて思うのは素材はヨーロッパでも縫製は日本で行われたモノの方が優れているということ。

皮革の縫製技術には日本独自のものもあり、その細やかな作業の仕上がりと美しいデザインに目を見張ることも少なくありません。

今日は日本独自の縫製技術について触れながら、私が日本製の財布にこだわる理由についてお話したいと思います。

日本製の方が使いやすい理由

単純な理由ですが、日本札と外国のお札は大きさが違います。ヨーロッパ製の財布は当然、ユーロ札に合わせて作られています。

底折れマチ大きなブランドの財布については心配ありませんが、ヨーロッパの小さな革工房でつくられている二つ折りタイプの財布などの場合、日本札がきちんと収納できないものもあります。

またヨーロッパではデビットカードだけでクレジットカードを持っていない…という人も意外に多いため、カードを入れるスペースが少ないというのも使いづらいなと感じる理由のひとつです。

日本独自の技術って?

菊寄せ革製品加工技術の中には日本独自のものもあります。例えば財布の隅の部分を縫い合わせる『菊寄せ』という方法。

日本製の財布は四隅が丸くカーブしていることが多くなっています。すると必然的に、皮があまりますよね?

手すきこの部分を放射状に細かく折ってシワを寄せた状態が菊の花のように見えることから、この名がついています。キプリスコレクションのカーフシリーズなどもこのように角の処理をしています。

この菊寄せをするにはカーブの部分だけ他よりうすーく革を手作業で漉く必要があるんだそうです。

その厚さはなんと0.02ミリ程度。新聞紙の半分というから驚きです。もちろん、シワを寄せるときには均一にシワを寄せる必要もあり、熟練したワザが必要になるのだとか。

底折れマチ

このキプリスコレクションのカーフシリーズはマチの部分にも日本製らしい特徴があります。

『底折れマチ』といってキプリスコレクションを手掛けているメーカー、モルフォ独自の技術なのですが、底の部分が右上の写真のように袋の底のように折れているんです。

大きな一枚革を使用して『つり木』と呼ばれる木の型で折り目をつけて仕上げる方法で、こちらも手間のかかる難しい技術です。ヨーロッパの製品には決してないつくりで、繊細な伝統工芸を思わせるような美しさが特徴です。

こうした繊細なつくりの革財布になれてしまうと、大量生産の財布や品質にムラのある海外製の財布を買うことに躊躇するようになってしまいます。

職人さんが手間暇かけて作った財布を購入することで、日本のモノづくり文化を若い世代に継承させ、活性化させていく手助けにもなるはず…。こんな思いでいつも日本製の革財布を手に取っている私です。

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