姫路の白なめしとは?世界に誇るタンナー・その2

日本国内の革づくりを語る上で、栃木レザーと並んで有名なのが、兵庫県姫路市で製造される皮革素材です。

一般的に『姫路レザー』と呼ばれることも多いのですが、栃木レザーと違って姫路レザーという名前の会社があるわけではなく、タンナーや皮革製品をてがける工房がたくさんあるので、姫路レザーと総称されていることが多いようです。

かつて播磨(はりま)の国と呼ばれた、この街ではなんと1000年以上も前である平安時代から皮革づくりが行われていたのだそう。豊臣秀吉の時代には武具や馬具としても播磨で作られた皮革が用いられていたと言います。

今回はこの兵庫県姫路市の皮革づくりについてお話しましょう。

タンナーの街・兵庫県姫路市

姫路城兵庫県には姫路市内だけでも数十のタンナーがあると言われています。また日本で唯一の製革業者による全国団体・日本タンナーズ協会の本部も姫路市にあります。

平安時代から続いている姫路の皮革製造技術は明治時代にはパリの万博にも出品して銅賞を受賞しているのだそう。

全国で生産される牛革の約6割が姫路で作られているのだとか。

また、新喜皮革さんのように、馬革であるコードヴァンのなめしを行うタンナーまであるのです!素晴らしい!

姫路コードヴァン皮革加工といえば、ヨーロッパ…と考えていた方にとってはちょっと驚きですよね。私も国内でコードヴァンをなめしているタンナーがあると知ったときはかなり驚きました。

そういえば、キプリスコレクションのクロコダイル革長財布の内装にもシラサギレザーと呼ばれる姫路でなめされた牛革が使用されていましたよね。

このシラサギレザーの名が姫路市のシンボルである姫路城の愛称である白鷺城に由来していることは言うまでもありません。

姫路の白なめしとは?

白鞣し姫路のレザーを語る上で、もうひとつ忘れてはならないのが『姫路の白なめし』と呼ばれる白いレザーの存在です。

さて、この白なめしとはどんな革なのでしょうか。

白なめし革とは、牛などの原皮を脱毛し、塩と菜種油で揉み上げ、天日にさらして動物本来の肌色に仕上げる革のことで、化学薬品を用いず自然の恵みだけをいただいて作る、人にも環境にも優しい「エコな皮革」として高い評価を受けている。(サイト『姫路発・職人と匠の技』さんより引用・写真もお借りしました)

これが染料を使っていないというのですから、驚きですよね。ややベージュっぽい色この色が、本来の牛の肌色なのだそうです。

14061306この白なめしの技術は1000年以上の歴史を持つ技法でしたが、今から15年前、後継者がたった一人となってしまいました。現在では唯一の継承者となった新田真大さんが白なめし革保存研究会を発足させ、この技法の研究を続けています。

この白なめし革を使用した財布はmic&micsuccoさんの公式サイトで取扱いがあるようです(写真もお借りしました)。http://www.mic1978.com/fs/micshop/c/micshop

ちょっとため息が出てしまいそうな繊細な美しさですよね。使うのがもったいない!だけど欲しい!皆さんのそんな切実な声が聞こえてきそうです。

姫路のタンナーの皆さんには是非、これからもこの美しい革づくりを継承し続けていってほしいと思います。

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