日本唯一のコードバンタンナー・新喜皮革
4件 のコメントがあります。

革財布の質にこだわるようになって、改めて思うのは『日本のモノづくりっていいなぁ…』ということ。

このコラムでお話している財布や皮革素材についても、品質の良さだけではなく、メーカーや職人さんが受け継ぎ、守ってきたその歴史にもすごく価値があると思うんです。

こうしたメーカーや職人さんってあまり宣伝をしないので、なかなか見つけられないのが一般人にとっては悔しいところなんですけどね。いつか皮革のなめしを行っているタンナーや職人さんの工房を実際に見学するのが夢だったりする私です。

今日、お話するのはそんな憧れのタンナーさんである、姫路の新喜皮革。

ココは日本で唯一、コードバンのなめしを行っているタンナーとして革マニアにはちょっと知られた存在なんです!

新喜皮革とは?

兵庫県姫路市高木地区にあるタンナー。この地区にはなんと80社ものタンナーがあるのだとか。

14070103これだけタンナーがある地区でも馬革を扱うところはほとんどなく、馬革のフルタンニンなめし、コードバンの生産を手がけているのは、この新喜皮革さんだけなんです。

創業は1951年、当初は月に十数枚しかなめしを行うことができなかったそう。その後、1958年にドラム(皮をなめすのに使用する機械)1台から本格的に稼働しはじめたという新喜皮革。

その後、30年以上の年月をかけて、世界にその名が知られるほどのコードバン生産技術を確立していったのです。

コードバンに対するこだわり

新喜皮革ではポーランドをはじめとするヨーロッパから供給される、品質の安定した馬皮を原皮として使用しています。

なめし風景ヨーロッパには馬食の習慣があるため、年間を通して大きく肉厚の皮を供給してくれます。

新喜皮革では世界中のいろいろな国から馬皮を仕入れて、その質を厳選してきたのだそう。

コードバンのなめしには薬品であるクロムを使用しているタンナーも多いそうです。クロムの場合、数時間でなめしは終了しますが、植物タンニンを使った場合、なんと4週間もの時間がかかるんだそうです。

コードバン乾燥こうしてなめしたコードバンをガラスを使ってグレージング加工(表面を磨きあげること)していきます。

すべての工程にかかる期間は6~10か月程度。手間も時間もかかる方法ですから、大量生産タイプのタンナーにはとてもコードバンのなめしはできないでしょう。

新喜皮革のコードバンの特徴

コードバン長財布コードバンのなめしに使用する植物タンニンはミモザやアカシアの樹皮から採ったもの。このことで滑らかさとツヤがアップしていく経年変化を楽しむことができるんです。

クロムなめしのものは経年変化があまり感じられないので、見た目は美しいのですが、使い続けていてもなんというか…無表情な感じ。

新喜皮革のコードバンは使い続けていくことで、深みのある上品なツヤと滑らかさが出てきます。

内装ちなみにこちらは内装に栃木レザーのヌメ革を使用した、まさに革マニアのためにあるような贅沢な長財布。

すごくいい匂いがしそう!な感じがしますよね。

ヨーロッパ製のコードバンにも素晴らしいものがあるのですが、大人の男性としてはこんな日本製のコードバンにこだわって選んでみたいですね。

4 件のコメントがあります。

  1. くら より:

    新喜皮革のコードバンを使用した財布を探しています。使用されている商品の一覧など簡単に調べたり見比べる方法はないのでしょうか?

    1. 財布 良男 より:

      くら様

      コメント頂きまして誠にありがとうございます。そしてご返信がとても遅れてしまい申し訳ございませんでした。

      新喜皮革のコードバン使用の商品を一覧にして比較したりするためには、やはりGoogleなどの画像検索において「新喜皮革 コードバン」等で検索をかけるのが最もベターなのかと思います。もちろん、それでも紛れはあるのですが…。

      個人的に調べた限り、そういった便利なサイトは現状存在していないので、やはり何度か検索をかけて絞り込んでいくしかないのかと思います。

      お役に立てず申し訳ございません。

  2. ノブ より:

    先日LUEGOのコードバン財布を購入しましたが、見た感じ、触った感じが私の知っているコードバンと異なり、硬さも艶もなく、何だかがっかりしたのですが、「新喜皮革社の一級コードバン」と説明しています。

    コードバンによって、加工の仕方で様子が変わるものなのでしょうか?単に私がイメージしていたのはシェルコードバンと呼ばれるものなのでしょうか?ミステリーになってしまい困惑しています。

    1. 財布 良男 より:

      ノブ様

      コメント頂きましてありがとうございます。LUEGOの財布を購入されたのですね。LUEGOの革財布、素敵な財布だと思います。

      疑問に感じている事ですが、おっしゃる通り、ノブ様がいわゆるコードバンとして認識されていたのは「シェルコードバン(水染めコードバン)」なのかな?と思います。

      シェルコードバンは、通常のコードバンと加工方法が異なり、水染めという加工が施されてますので、光沢がありますからそれが艶という事になるのかと思います。

      その他の違和感も、やはりシェルコードバンとコードバンの加工の違いからくるものだと思います。私の知る限りではあと、「バブアーコードバン」というものもあり、

      同じコードバン皮でも、工程や手法の違いで異なる皮革になってくるという事があります。

お気軽にコメントどうぞ!

アドレスは公開されません。管理人の承認後コメントが公開されます。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>