マローネのゆる~いイタリア語講座 vol.20「イタリアこだわりのワインを選んでみよう!」

さて、今日のイタリア語講座も引き続きワインのお話です。

化粧品やサプリでもそうですが、日本はまだまだ「有機」に関する規定がはっきりとしていませんよね。これに対して、ヨーロッパは相当厳しくやってます。

仲良くしていただいているカンティーナ(ワイナリーのこと)の方が『やっとウチの畑の有機認定がとれた。』とか『1000ユーロ払って土壌の検査をしてもらった。』とかこぼしていたのを覚えています。

真面目にやっているところは、本当に愚直に真摯に、そして伝統に忠実にやってます。トスカーナにある皮革素材なめし業者集団・植物タンニン協会の皆さんも同じ。マローネはそういうところを応援したいです。

トリプル・アーという考え方

トリプルアー

日本の皆さんにとって馴染みのある『有機ワイン』というカテゴリー。広義として取られると『ブドウだけが有機ならそれでオッケー』という考え方もできます。

イタリアの農家の皆さんは昔から、自分ちで飲むワインは自分たちで作っていました。今でもvini di contadino (ヴィーノ・ディ・コンタディーノ農家のワイン)といって親しまれています。

当然、大手のカンティーナのように『経営のために最低でも○万本は作らなければならない』というノルマみたいなものがありませんから、醸造を早める薬品などは使わず(あるいは必要最低限の量を入れて)そのカンティーナに棲みついている天然酵母でのんびり作るわけです。

もちろん悪い酔いの元となる亜硫酸(酸化防止剤)も一切使用しないか、輸出する場合など、やむなく最低限の量を添加させるに留まっています。

そんな昔ながらのワイン作り方法を見直そうじゃないかという作り手が集まったグループがTriple”A”(トリプル・アー)です。

tropleAロゴ

画像引用元:http://www.triplea.it/

3つのAというのはAgricoltori Artigianari Artisti(アグリコルトーリ・アルティジャナーリ・アルティスティ農業・手工業・芸術家)の頭文字をとったもの。

ワイン作りというのは工場で大量生産するのではなく、人の手によってつくられる芸術のようなのもの…と考える作り手たちの集団です。有機栽培のブドウを使って昔ながらの方法でワインを作る…。見せかけだけの有機ワインではなく、体にいいワインを作っている人たちの集まりなんです。

彼らの作るワインはVini Naturali(ヴィーニ・ナトゥラーリ自然派ワイン)と呼ばれることもあります。

Vini Naturaliを頼んでみよう

occhipintiイメージ

こちらの画像、ボトルの上の部分にTRiple”A”というラベルが貼ってあるのが見えますか?こちらはシチリア島にあるカンティーナ、Occhipinti(オッキピンティ)というカンティーナのもの。

こんな風に分かりやすいラベルが貼ってあるものが見つけられたらラッキーです。もしイタリアで見つけたら、是非飲んでみてください。もしそうしたワインが見つけらなかったら…。レストランやエノテカ(酒屋)でこんな風に頼んでみましょう。

  • Vorrei assagiare un vino naturali.(ヴォレイ・アッサッジャーレ・ウン・ヴィーノ・ナトゥラーリ)自然派ワインを飲んでみたいのですが。

でもこういうと、ぶどう畑だけが有機栽培のものを勧められることがあるので、もう少し食い下がってこう言ってみてもいいでしょう。

  • Sto cercando una vottiglia di cantina TripleA. Magari senza solfiti… (スト・チェルカンド・ウナ・ヴォッティーリア・ディ・トリプル・アー。マガーリ・センツァ・ソルフィーティ…トリプルAのワインを探しているんです。できれば亜硫酸(酸化防止剤)が入っていないもので…

この時点で、「こいつ、只者ではないな…」と警戒されてしまう恐れもありますが(笑)、上等です。せっかくイタリアまで来たのですから、是非、食い下がって、本当にイタリア人が飲んでいるおいしいワインを飲んでみてください。

アペリティーボで飲んでみる

前菜イメージ

イタリアではワインは食事中だけではなく、食前酒として飲むこともあります。イタリア料理はボリュームがあるので、ワインだけちょこっと楽しみたいというときは、Aperitivo(アペリティーボ・食前酒)をいただきにお店に入ってみましょう。

  • Possiamo fare aperitivo? (アペリティーボで飲みたいんですが)
  • Puo’ portare qualcosa per stuzzicare? (プォ・ポルタレ・クアルコーザ・ストゥッツィカーレ?なにかつまむものを持ってきていただけますか?)
  • Prendiamo un tagliere di salumi e formaggi(プレンド・ウン・タリエーレ・ディ・サルーミ・エ・フォルマッジ)サラミとチーズの盛り合わせをお願いします)

このアペリティーボという習慣はとても楽しいもの。レストランではできませんが、Trattoria(トラットリア)Vineria(ヴィネリア)といった小さめのお店ならどこでもたいてい可能です。メニューを見せてもらって、Antipasti (アンティパスティ・前菜)の欄から食べたいものを選んでみてもいいでしょう。

こうした店ならおつまみも気の利いたものがあるはずですし、その地域のサラミやチーズを揃えているでしょう。

フィレンツェなんかでは、外に出された席で外国人観光客がワインを飲みながらつまみを食べてたりしますが、そういうところで是非、トライしてみてください。

場合によってはアペリティーボだけでおなか一杯になるかもしれません。アペリティーボで長居していると

  • Volete anche cenare? (ヴォレーテ・アンケ・チェナーレ?食事もなさいますか?)

と聞かれるかもしれませんが、お腹いっぱいならNo, Grazio(ノー・グラツィエ)で大丈夫です。あとはホテルに帰って寝るだけです。

ワインは芸術

アポロイメージ

前回も載せたこちらの画像。イタリア人のワインに対する哲学を非常によく表現しているので、もう一度紹介します。(ちなみに彫像はポンペイの遺跡から発掘されたアポロン像です)

ブドウの木だけでは足りない。そこに土壌があって太陽があったとしてもそれだけでは十分ではない。偉大なワインを作るためには芸術が必要なのだ。

最近では日本でもこのイタリアの自然派ワインを扱う店も増えてきているよう。見つけたら、是非試してみてくださいね。

マローネのゆる~いイタリア語講座

お気軽にコメントどうぞ!

アドレスは公開されません。管理人の承認後コメントが公開されます。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>